多くの女性を悩ませるシミ。
シミ対策の方法は様々ありますが、時には何を試しても効果がないという場合があります。
最強のシミ対策方法皮膚科での『シミ消しレーザー治療』を試してみるのも有り!
この記事では、皮膚科でのレーザー治療について詳しく解説します。
目次
皮膚科でのレーザー治療
エステや化粧品などどんなシミ対策をしても効果が得られなかった場合に頼りになるのが、皮膚科です。
皮膚科では、最強のシミ対策であるレーザー治療を受けることができます。
レーザー治療では、二つのシミ対策効果が得られます。
- ターンオーバー促進によるメラニン排出
- レーザーによるメラニン破壊
ターンオーバー促進によるメラニン排出
レーザー治療によるシミ対策効果の一つが、ターンオーバー促進によるメラニン排出です。
レーザーによって肌にミクロ単位の穴を開けて再生を促してターンオーバーを促進させます。
ターンオーバーは、肌に蓄えられたメラニンを排出する効果があるのでシミ対策効果も期待できます。
レーザーによるメラニン破壊
レーザー治療による一番のシミ対策効果が、レーザーによるメラニン破壊効果です。
レーザーはメラニン色素に反応する仕組みとなっていて、シミの原因であるメラニンをダイレクトに破壊できます。
このため、非常に高いシミ対策効があるのです。
一度のレーザー治療でもシミが無くなることが少なくないほどに効果抜群です。
肝斑とレーザー治療について
シミと一口に言っても、シミには様々な種類があります。
そんな種類の一つが、肝斑というシミです。
肝斑とは、頬を中心に発生しやすい女性ホルモンの異常が原因となるシミです。
レーザー治療ならば、どんなシミでもすぐにシミ対策できると思いがちですが、実は、これまでは肝斑はレーザー治療できませんでした。
というのも、レーザー治療によって肝斑が悪化する可能性が高いからです。
ところが、最近の研究結果によって低出力のレーザーを何度も照射するレーザートレーニングという方法が肝斑治療に有効だと判明しました。
レーザートレーニング
レーザートレーニングは、「Qスイッチヤグレーザー」というレーザーマシンを使います。
ヤグレーザーという波長の長いレーザーを均一のエネルギーで低出力で照射をします。
これを繰り返すことによって、肝斑が改善することを多くの医療機関が確認しています。
通常は、1週~2週間隔で4回~5回レーザー治療を受ける必要があります。
皮膚科でのレーザー治療に使用するマシン
肝斑以外のシミ治療では「Qスイッチレーザー」というレーザーマシンでの生術が代表的です。
Qスイッチレーザーは数あるレーザーマシンのなかでも特に高性能です。
メラニン色素の濃度によって反応しないレーザーマシンがほとんどですが、Qスイッチレーザーは濃いシミや薄いシミでも反応します。
Qスイッチレーザーによる治療の流れ
Qスイッチレーザーによる治療の流れを解説します。
- 1.化粧を落とす
- 2.局所麻酔をする
- 3.レーザー治療
- 4.創傷保護テープ
レーザー照射部位に化粧をしていると化粧にレーザーが反応する場合があります。このため、最初に化粧を落とす必要があります。
レーザー治療には、ゴムパッチンをされる程度の痛みがあります。このため、人によっては局所麻酔をしてから治療をはじめます。
シミのある部位にレーザーを照射して治療します。約10分程度という短時間で治療は終了します。
レーザー照射が終わったら、創傷保護テープを張って照射部位を保護します。
レーザー治療によるデメリット
皮膚科で受けられるレーザー治療。
レーザー治療は非常に効果抜群ですが、以下のようにいくつかデメリットもあります。
- 値段の高さ
- 治療後数時間のヒリヒリ
- 1週間~2週間の創傷保護テープ&かさぶた生活
- 長期間の炎症性色素沈着の可能性
値段の高さ
皮膚科でレーザー治療を受けるデメリットの一つが、値段の高さです。
シミ治療は“保険外診療”となるので、100%自己費用でレーザーを照射してもらう必要があります。
このため、1cm×1cmの範囲照射で約10,000円もの料金が必要となります。
治療後数時間のヒリヒリ
レーザー治療をすると、軽いやけど状態になります。
このため、治療から数時間はヒリヒリとする痛みに悩まされることになります。
1週間~2週間の創傷保護テープ&かさぶた生活
レーザー治療の一番のデメリットが、1週間~2週間の創傷保護テープ&かさぶた生活です。
治療後、翌日くらいからレーザー照射部位に黒いかさぶたができます。
このかさぶたが取れるまでの1週間~2週間の間、創傷保護テープを張り、化粧もテープの上からしなければなりません。
人前に出るに躊躇してしまうような姿になるという大きなデメリットがあるのです。
長期間の炎症性色素沈着の可能性
かさぶたがとれると、ピンク色の肌になります(※1)。
ピンク色の肌が元の肌色になる前に、人によっては炎症性色素沈着を起こして再びシミができたように見える場合があります。
しかし、かさぶたがとれた時にシミが残っていなければこの色素沈着は自然と消えます。
この色素沈着が消える期間が人によっては半年~1年と非常に長期間必要な場合があります。
※1.かさぶたがとれた時に、シミが残っていたら再びレーザー治療をすることになります。
レーザー治療のデメリットを受け入れられない場合
シミは消したいけど、皮膚科でのレーザー治療のデメリットはどうしても受け入れられないという場合があります。
安心してください。
皮膚科には、レーザー治療ほどの効果はないにしても、頼りになるシミ対策方法がいくつか用意されています。
レーザー治療が無理な場合は、それらのシミ対策方法を利用しましょう。
- 光治療
- 外用塗布薬
- 内服薬
光治療
光治療は、光治療マシンを使って真皮にレーザーほど強くない光で刺激を与えて肌の再生を促してターンオーバーを促進するシミ対策方法です。
肌へのダメージが少ないことが特徴で、レーザー治療のように、かさぶたになったりすることはありません。
外用塗布薬
シミができている部位に外用塗布薬を塗ってシミを消していく方法です。
メラニン還元作用のあるハイドロキノンや、ターンオーバーを促進するトレチノインなどを処方してもらえます。
ちなみに、外用塗布薬はレーザー治療などと組み合わせてシミ対策する場合もあります。
ハイドロキノンなどは、一般販売されている美白クリームなどにも配合されています。
しかし、医師が処方する外用塗布薬は一般販売されている美白クリームより効果が強力です。
というのも、一般販売されている美白クリームにはシミ対策有効成分を配合できる量に制限があるからです。
医師が処方してくれる外用塗布薬は、その制限以上の配合量となっています。
内服薬
シミ対策は内服薬でもできます。
メラニン色素の生成を抑制するトランサミン、メラニン還元作用やターンオーバー促進作用のあるLシステインなどを処方してもらえます。
レーザー治療をより効果的に行うために、レーザー治療の前から内服薬を服用する場合もあります。
レーザー治療の2ヶ月~3ヶ月程度前から内服薬を服用し、体の中から皮膚の状態を整えてレーザー治療をしてより効果的にシミを消します。
また、シミ再発防止のためにレーザー治療後も暫くの間内服薬を服用することもあります。